なぜ【日本語の発表】に20分も使うのか?
ゴールデンウィーク明けのレッスンは休み中の思い出を、日本語で発表してもらいました。1人1人前に立ち、書いてきた作文を読み上げます。発表が終わったら、1人1個、日本語で質問をしてもらいます。
日本語の土台があって、初めて英語が
話せるようになる
英語学習は、とても長いプロセスです。何百ものステップがあって、1つ1つ階段を登っていかなくてはいけません。そして、その大きな階段を支える土台となるのが、「日本語力」です。
土台がしっかりしていなかったり、狭かったりすると、その上に乗せられる知識の量も、会話の質・内容も限られてしまいます。
1番必要、だけど、1番欠けている教育とは?
今回のGWの日本語での発表には、レッスンの20分を使いました。なぜ、レッスンの大半を日本語の発表に使うかというと、子供達に、
① 言語力の土台、日本語力を伸ばしてほしい
② 自分の考えをしっかり文章に、まとめる練習をしてほしい
③ 人前で発表する経験を沢山してほしい、からです。
英語は会話のツールですので、必ず人と関わり、グループの大小、形式に関わらず、自分の意見を発表しなくてはいけません。しかし、普段の生活や学校でも、あまり、そういう機会はないため、意識して取り組まない限り、深く物事を考えたり、自分の意見をまとめて、伝える力や言語能力は、中々、育ちません(各家庭の生活習慣・環境に左右されています)。
そのため、私達の教室では、 常に、自分の考えまとめること、自分の考えを発表すること、を意識したレッスンを行っています。今回のGWの発表はその一環です。 例え、日本語の練習に、30分使ったとしても、決して、中途半端にすることはありません。
日本語力がつけば、
自分の力で勉強できるようになる
日本語力は、学校の成績にも関係します。 特に、中学に入ると、長い文章や説明を理解することが求められます。
日本語力が弱いと、急に増えた情報量に、処理が追い付かず「何から始めればいいの?」というフリーズ状態になってしまいます。そうなると、勉強の習慣が身に付かず当然、テストの結果も出ません。そして、後からこの状態を覆すのは、大変なことです。
逆に、日本語力が高ければ、学んだことをすぐに理解できるので、勉強することが苦になりません。わからないことがあっても、自分で教科書を見て、自分で問題を解決できるようになります。こういう子供達は、勉強以外でも、部活動や私生活で様々なことを学び、人間的にも大きく成長していきます。
日本語力を高めるには?
やはり、小さい時から、沢山本を読んだり、文章を書いたり、その日のことや、旅行の思い出を話したりして、脳を沢山コネて、言葉を使い、脳力を伸ばすことが大切です。すぐに色々と始めるのは大変だと思います。ですから、まず意識すること、から始めてみてください。
お父さん・お母さんが、意識するだけで、そういう機会に気づいたり、少ない時間でも、できることが自然と見つかるはずです。小さなことでも、まずやってみましょう。続けて、積み重ねることが、英会話にも、中学での学習にも、もちろん、人間的な成長にも、必ず、大きな違いをもたらすはずです。
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